かけちゃんねる2

エモいことを書く

みんなに好かれることはできないという話

 

高校生の頃までのボクは「みんなに好かれる」ということを意識して生活してきた。

全てのことをそつなくこなして、みんなと仲良くして、みんなに好かれる。

そんな人になりたいと思っていたし、いつかなれると思っていた。

当時のボクは完璧超人にでもなりたかったんだろう。

 

でも、そんな昔の自分に言ってやりたい。

「そんなのゼッタイに無理だ!」と。

 

みんなに好かれるためには、周りにいるたくさんの人にいい顔をしなければならないし、みんなの期待を満たさなければいけない。

つまり、八方美人にならなければならない。

では、これでみんなに好かれるかというと、そんなことはない。

 

八方美人を嫌う人はいる。

Googleで「はっぽうびじん」を検索すると、上位に予測候補として出るくらい。

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窮屈すぎるんだよね、そういう生き方は。

他者の期待に応えようという一心で、自分がやりたくないと思っていることでも我慢してでもやる。自己犠牲の鑑ですね。

そこで大切になるのは「嫌われる勇気」。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

フロイトユングと並んで「心理学の三大巨頭」と称されるアドラーの思想を紹介した本です。

 

 われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」。他者の期待など、満たす必要はないのです。

本書は哲人と青年の対話形式で話が展開されていくんだけど、これにたいして青年は「い、いや、それはあまりにも身勝手な議論です!自分のことだけを考えて独善的に生きろとおっしゃるのですか?」と反論する。

でも、むしろ逆で、他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしてると、結果として他人の人生を生きることになっちゃうんだよね。

 

そのためになにが必要かというと、「課題の分離」という考え方。

自らの生について、あなたにできるのは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」、それだけです。一方で、その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。

つまりこれは、相手が自分のことをどう思おうと、好いてくれようと嫌っていようと、それは相手の課題であって、自分の課題ではないということ。

Aちゃんの例に当てはめると、ドタキャンするにせよ、無理して遊びに行くにせよ、それに対して友人がどう思うかは完全に他者の課題だから、自分の中であれこれ予想したり考えたりするだけ無駄ってこと。

まあ、「無理して遊びに行く」って行為は自分に嘘をついて、周囲の人々に対しても嘘をつき続ける生き方として、アドラーは否定するんだけど。

「他者からどう見られているか」ばかりを気にかける生き方こそ、「わたし」にしか関心を持たない自己中心的なライフスタイルである。

逆説的ではあるけど、納得せざるを得なかった。

 

とにかく本書で青年は反論しまくるんだけど、「理屈ではわかるけど感情が追いつかない!反論できないっ!悔しいビクンビクンッ!」みたいなのもあって愉快。

俺はかつて完璧超人を目指した男だったから、青年に感情移入して読み進めていったんだけど、こういう考え方もあるんだ、と眼から鱗が落ちまくりだった。

ごく一部しか引用してないから、なんだか腑に落ちないって人も一読をオススメ。

 

あ、あと、堀江貴文×岸見一郎×古賀史健の鼎談も面白いから紹介。前編と後編に分かれてる。

ホリエモンが共感したアドラー心理学が教える現代サバイブ術 堀江貴文×岸見一郎×古賀史健 鼎談【前編】|嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え|ダイヤモンド・オンライン

ホリエモンもほれた閉塞した社会を切り開くアドラーの教え 堀江貴文×岸見一郎×古賀史健 鼎談【後編】|嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え|ダイヤモンド・オンライン

 

あと、少し脱線するかもしれないけど、2014年の4月8日から6月17日まで、火曜日の夜10時からフジテレビ系列で毎週放送されてた、「ブラック・プレジデント」の話。

視聴率があまり良くなかったみたいなんだけど、個人的に好きな作品。もっと評価されるべき。

 

まあ、その最終回のタイトルが、「自分の人生を生きろ!」だったんだよ。

 

社会人枠で大学に入学したアパレル社長の三田村が、同じ映画サークルの学生たちに言うんだよ。 

周りからは反対されたよ。でも、思ったときが行動する時だ。

だから俺は大学に行く決心をした。おかげで、こうやってみんなと出会えたわけだ。

あのときに大学に行くことを決断した自分に今では感謝してる。

人生ってそういう決断の繰り返しなんじゃないのかな。

(中略)

みんなも自分だけの未来を本気で作って欲しい。

世の中にはさ、自分の人生を生きてないような人ってたくさんいるよ。

人の成功に乗っかることばっかり考えてるやつとか、

人の失敗を叩くことでしか満足感を得られないようなやつとか。

そういう人生しか送れないようなやつは哀れだ。

成功するなら自分でする。失敗するのも自分でする。

自分の人生を生きる。

三田村は学生に向かって「お前らはボールペンだ!」って言い放ったりと、新自由主義的なスタンスで、ズバズバものを切っていくんだよ。自分がやると決めたことには熱量を注いで、そのためには周りにたくさん迷惑をかけることもある。

だからこそ、社会や社員の風当たりは強いんだよ。でも社長だから決断しなくちゃいけない。そこには「嫌われる勇気」が必須なんだよね。

誰かと競争するわけでなく、ただひたむきに目の前の課題に取り組んでいて、まさに三田村自身が「自分の人生を生きて」いたからこそ、最終話の言葉にも重みがあって身に沁みたんだと思う。

 

みんなに好かれることはできないけれど、みんなに嫌われることもできない。

自分の人生を生きよう!