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論理的に会話をするための「ロジカル・スピーキング」について

いまの会社に参画して早くも6ヶ月が経とうとしている。
今では気にならなくなったが、働き始めてすぐは周りの人の会話のやり方に違和感を覚えていた。
結論的にはいい意味での違和感なのだが、それは何かというと、それはもう徹底して結論から話すということだった。
それはいわゆる「論理的に話す」、「ロジカル・シンキング」と呼ばれるものであろうが、当時の僕は、社長や営業担当がそのような話し方をするのは頭がよさそうに見せかけるためなのではないかと訝しんでいた。
しかしどうやらそれは間違いで、既に彼らの習慣になってしまっているようだ。
その他にもいくつか聞き手が理解しやすいような話し方のコツのようなものがあると気づいたのでまとめてみたいと思う。

ピラミッド型に話をする

まず結論・主張を述べて、その後に理由を述べる。 元・マッキンゼーコンサルタント、バーバラ・ミントが説いた理論的な伝え方の法則として「ピラミッド原則」というものがある。

まず、キーメッセージやポイント、つまり結論を伝え、それを裏付ける2~4点の理由・根拠を説明し、さらに、具体的な説明や事例を加えていく。

弊社の一部のメンバーは主張を述べたあとに「なんでかっていうと」という理由付けをする。
これはもう徹底されていて初めのころは何というかありていに言うと気持ちが悪いくらいだった。

「それは間違った考え方で、なんでかっていうと
「フロントまわりをお願いしたいと思っていて、なんでかっていうと
「それに関して俺はやる必要はないと思っているよ。なんでかっていうと

主張を述べた後に必ず、「なんでか」って言ってくれるのである。
これは実はすごく重要なことで、それは逆に理由のあとに主張を話される例を考えてみるといい。

「〜だから、その件については反対なんだよね」
「え〜っ!?賛成なのかと思って聞いてたよ!(反対の意見として聞きたいからもう一度……とはお願いできないなあ……)」

みたいなことがありえるのだ。 高度な技として、「なんでかっていうと」までの間を空けるというものがある。
聞いている側としては、結論を話されたあとに沈黙がつづくと「……ん?その根拠は?」「……なんで?」となるので「どうしてですか?」と聞く。
そこから自分がその結論に至った過程を話していくのだ。これで聞いていた側とのキャッチボールも成立し、グッと会話に引き込まれる。
また、結論から理由までの間は聞いている側の「考える時間」にもなる。
「どうしてだろう」と発言者の意図を汲み取り推察することで、相手の立場になって考えさせられる高度な技だ。

「簡単に言うと」という優しさ

とにかく簡単に言ってくれる。
「難しいことをわかりやすく伝えられる人が本当に頭が良くてその本質を捉えている人だ」とはよく言うが、この「簡単に言うと」は、それにチャレンジするという宣言だ。
具体例をあげると、主張に対する「どうしてですか?」という質問を受け、「んーとね、簡単に言うと〜」といったものである。
聞かされる側としては予想もしていないことであったり、結論までの過程を考えている途中であるから「簡単」でなかったりするのだが、それは問題ない。
「結論、過程、そして最後にもう一度結論」というかたまりを総合しての理解度が高ければよいのである。

受け皿を用意してあげる

プログラミングをやっているとわかるが、使用言語に問わずコードは論理的に記述されている。
それに準ずるように、会話の中でも内容が入ってきやすいようにきちんとラベリングしてくれるのである。

  • 「やってもらいたいことは、次の3点で、まず第1点目に〜」

自分の中に3つの受け皿を用意する。「いまから3つ来るぞ!」と構えることができるため内容が入ってきやすい。
これをプログラミングに例えると先ず3つの変数を用意して、それからそれぞれの定義付けをしていけばよいという訳である。

  • 「そして、次が一番重要なことなんだけど、何かって言うと」

「次に話すことは一番重要なことなんですよ」と始めに強調しておくことで、聞く側も「聞き逃さないようにしよう」とアンテナを立てることができるのだ。

  • 「ひとつ危惧していることがあって、何かって言うと」

これもラベリングの一つの例である。「次から話すのは危惧していることなんだな」と受け入れたあとに話を聞くことができる。


参考

オススメ本

論理トレーニング101題

論理トレーニング101題

実際に問題を解いていきながら論理について学習することができる。
「しかし」と「ただし」の違いなど、接続表現ひとつとってもすごく奥が深く難しいものだと気付かされます。