かけちゃんねる2

エモいことを書く

「やりがい搾取」と意識高い系

逃げるは恥だが役に立つ』という星野源に憑依するためのドラマで「やりがい搾取」といった社会派なワードが飛び出した。

「やりがい搾取」とは、簡単にいうと「やりがい」を根拠にして、正当な対価を払わずに安く労働力を得ることである。

ボクがこれを聞いてパッと思い浮かべたのは「ベンチャー企業」だった。アーリーステージにいるようなベンチャー企業は、潤沢な資金があるわけではないので、ストックオプションのような未来に獲得できると期待されるエサを提示して優秀な人間を採用したりしているが、これの次に多いのが「やりがい」や「成長」といったようなエサである。

これらのエサは、結構意識高い系に刺さる。彼らは自らを「成長させたい」と思っているし、「生活のための労働」は嫌だと思っていて、すなわち仕事に「やりがい」を感じたいと思っている。 だから、スタートアップの広告イベントなんかではインターンシップ生の「成長」したエピソードが語られたり、働くことで感じる「やりがい」について多く語られる傾向にある。

彼らは最大公約数的なアイディアに終始してしまうことをつまらないと思っていて、「成長」や「やりがい」のためには簡単にプライベートの時間を労働力に変換させる。 というか、彼らは素晴らしいことにアントレプレナーシップを備えているため、そもそも働くことと生きることは同義なのである。 だから、「仕事」と「プライベート」を分けることの必要性がない。 これによって、彼らの望む「生き生きとした人生」を獲得することができるのだ。

したがって、彼らに「やりがい搾取」なんて言葉は馴染まない。搾取されることは彼らにとって当たり前のことであり、搾取されることは生きることだからだ。

「やりがい搾取」最高!